Novel:Black

□+desire+
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冷えた硝子を幾筋も伝う。
外界は静かに、雨が降る。



ひよのは部室の窓際に立ち、灰色の空を見上げていた。




『鳴海さん。』




私、暇なんですけど。





唐突に、彼女は言った――






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