無双
□幼き約束
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「りょーもーうーさーんーがーこーろーんーだっ」
「Σッ!!」
蒼い蒼い青空の下、
小さな小さな子供二人が遊んでいた。
「あっ!こーせきうごいたぁ!」
「おれうごいてないっ!」
「かみのけフワフワしたもんっ!!」
「かぜだっつーの!Σ( ̄□ ̄;)」
『呂蒙さんが転んだ』は、今子供達で流行っている遊びだ。
遊び方は『だるまさんが転んだ』と一緒である。(爆)
「ダメだなぁ〜こーせきは〜、そんなんじゃつよくなれないよぉ?」
「なるよっ!ちちうえみたいになるんだっ!」
いや、それ以前に『呂蒙さんが転んだ』をやらなくてもなれるのでは……??
「こーせきはオジサンみたいになりたいの?」
「そうだよ!ちちうえはつよいんだっ!このまえだって100人きってとのをおまもりしたんだぞっ!」
「じゃあこーせきは200人だね!」
「…は??」
「こーせきがんばってるからオジサンよりつよくなるもんっ!ぜったいつよくなるもんっっ!!」
「さっき『つよくなれないよ?』っていってただろ…どっちなんだよ??」
「つよいんだもん……こッ…せきは…ぁ(泣)」
「Σなんで泣くんだよぉ!?泣くなって…な?」
よしよし頭を撫でながら落ち着くようにと目を合わせる凌統。
「だってッ…つよく…ないと…こーせきがいなくッ…なっちゃうんだもッん…ヒック…」
「……!!」
実は先日の戦で父親を亡くしていたのだ。
明るく振る舞う彼女に、凌統はそのことに全く気付いていなかった…。
「だいじょうぶだよ。おれがこのくにをまもるから」
「…ッホント??」
「あぁ!おれは……
しんのさんごくむそうになるおとこだーーー!!!」
【えんど】
……はい、呂蒙さんすみません。当初は『呂蒙さんが討たれた』でした…すみませんι