小ネタ・呟き
小ネタ置き場。試験期間の主な更新場所。
ここの更新は履歴には反映されません。
ジャンルもごっちゃ、同性愛者もヘテロも女体化もパラレルもあり。
◆アルコール漬けにしてしまえ(慶小)
※死ネタ、カニバっぽい表現注意
持って帰れたのは、あなたの腕だけだった。
誰もが俺を止めた。俺の正気を疑った。だけど俺は正気だった。正気だからあなたを失いたくなかった。あなたに傍にいてほしかった。
持ち帰ったあなたの腕は研究対象として奪われそうだったけど、奪ったら今までU-NASAがやってきたことを全然バラすと脅して守りきった。自分でも自分のどこにそんな狡猾さがあったのかと驚いたけど、でも、そうやって守りたいほどに、あなたの腕を離したくなかった。
持って帰った腕を見て、俺は考えた。さて、どうしようか。
そしてふと思い出した。雀蜂が漬けられた焼酎の存在を。
そうだ、ああすればいい。そうすればあなたの腕を保存できるし、それに、何度でも焼酎を入れ替えれば、ずっとあなたの一部を体内に取り込める。
毎日トレーニングをしてやることをやり、夜になるとお猪口一杯だけ、あなたの腕が漬けられた焼酎を飲む。
ああ、なんて幸福なのだろう。
(だけど本当は、あなた自身にいてほしかった)
しろくま@お題bot(@srkm_title)様よりお題。
本誌の展開がアレなときにアレな文章すみません。
2014/11/09(Sun) 21:06
◆貴方に酔うときの世界の匂い(慶小)
「艦長」
貴方のセットした硬い髪に指先を埋めると、貴方が俺を見た。琥珀色の蜂蜜を底に貯えたその目に魅入られながら、俺は、ゆっくりと貴方に口付ける。最初は優しく。ついで激しく、甘く。
舌を首筋を滑らしていくと、貴方の喉がくすぐったげに鳴る。喉仏に口付けて軽く歯を立てると強張る体が愛しい。鎖骨を舐めて顔を埋めると、貴方のつけている男物の香水の匂いがした。
貴方とこうして触れ合っているとき、俺は貴方の世界に引き込まれるような気がする。そこにはいつも貴方の香水と、それから蜂蜜の匂いが漂っている。全部錯覚だ。分かってる。だけど、
「いいですか」
視線を絡ませて尋ねると、余裕さと冷静さの中にどこか熱を含んだ貴方が笑う。
「お好きにどうぞ」
それを合図に俺は貴方をベッドに引き倒しす。焦らす技巧も余裕も、今の俺には皆無だ。
「そう焦るなよ、慶次」
今宵も俺は、貴方の匂いに溺れていくいくのだ。
scaldお題bot(@_scald_)様よりお題
2014/11/08(Sat) 01:36
◆アリスブルー(慶→小)
あなたが青いシャツを着ている。鮮やかな、コバルトブルーだ。
「艦長がカラーシャツなんて珍しいですね」
「そうか?」
「はい、でも似合ってます」
美しい、そのブルーを見て思い出したのは、がっしりした彼には似合わない、ディズニー映画のヒロインだった。丁度彼女のワンピースと同じ色をしている。一度そう思ってしまうと、そうとしか見えなくなってしまった。
「綺麗な青ですね」
美しい、コバルトブルー。彼がアリスなら、きっと俺は時計を持った兎だ。馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、そう思った。彼になら、いつまでだって追いかけられていたい。
「どうした慶次、にやけてんぞ。何かいいことでもあったか?」
「いえ、」
彼がアリスなら。火星はワンダーランド。そして俺は時計兎。ワンダーランドは2人の楽園。なんて、馬鹿馬鹿しい、
(あなたにとってのただひとりでありたい)
見上げた彼の背は、アリスなんて言うにはあまりに馬鹿げてる。それでも俺は、この人をアリスだと、かわいらしい人だと、そう感じるのだ。
また電波。
2014/11/01(Sat) 15:38
◆その愛はマリアに似て(慶→小)
嗚呼ヨセフ、俺は最初あなたをヨセフだと思った。
自分をキリストだと思ったわけじゃない。ただ、自分の子ではない子を全ての愛情を持って可愛がる、あなたはヨセフ。そう思ったんだ。
「艦長って、父親みたいですね」
「そうか?」
「俺、父親いないんで新鮮です」
「こんな父親で良ければ、いくらでも頼れよ」
あなたはヨセフ。そう思っていた。
でも、そのうち、違うと思った。あなたはヨセフじゃない。あなたの慈愛は、全て受け入れる優しさは、そう、
(慈母、マリア)
あなたはマリア。俺だけのマリア。俺に慈愛を注いでくれるあなたに、俺は、愛以上の感情を注ぐ。
イワエレにすれば良かったかなあと思ったけど初慶次と艦長。
お題はお題bot様から。
2014/10/31(Fri) 20:08
◆痛み(クルマイ)
※女の子の日ネタ注意
私たちのその日は一緒に来る。一度たりともずれたことはない。
その日が来ると、私たちは、身を寄せ合って布団で眠る。ギュッと抱き合うと、互いの血の臭いが布団の中に漂う。同じ臭い。何となくそれが愛しくて、私たちは、目を細める。
私たちにとってこの日は無意味。だって私たちは知っている。私たちには私たちしかいない。羽島幽平は手には入らないし、他の男たちはこっちから願い下げだ。そして、他の女たちは私たちを忌み嫌う。私たちは私たちだけの世界を生きる以外にはない。
かつてこの日が初めて来たとき、兄は淡々と私たちにその意味を教え、対処の仕方を教えてくれた。そのときからこの日は兄と結びついていて、私たちの世界に入って来ても構わないと思っている人、それなのにそれを拒絶する人のことを、布団の中で私たちは考える。そして痛みを誤魔化す。
無意味だと知っていても、私たちはこの痛みをなくなればいいとは思わない。
だってこの日が来るたびに、二人で身を寄せ合うたびに、私たちは、自分たちが一つの遺伝子を持って生まれたことを思い出すのだから。
2014/10/13(Mon) 13:22
◆どうかあなた、わたしのところへ落ちてきてください(静臨) midori00
お前の話を聞いた瞬間、嗚呼、仲間だ、と思ったんだ。
その身に宿る、化け物ということばが相応しい力。まわりから愛されない能力。それは少し俺とは違うとは言え、とても近かった。
だから俺は、新羅にお前と会わせてくれるよう頼んだ。会ってしまえば簡単だと思っていた。俺の話術を使えば、お前をここまで落とすのなんて簡単だと。
実際、お前を高校で孤立させるのは簡単だった。お前の怪力を知り、まわりの人間はお前を遠ざけた。ただ一人、新羅だけは変わらずお前といたけれど、あいつは化け物を愛する人間だから仕方がない。
なのに。
何故お前は落ちてこないんだ? 俺がいる深みまで。
お前は俺と違ってハッキリと化け物なのに、なのに、何故。
(何故か、なんて、知りたくない)
嗚呼、お前、シズちゃん、早く落ちてきなよ。俺のいる深みまで。
そしたらさ、ほら、お前が欲しがっていた愛をあげるから。
(お題は言葬様より)
2014/10/05(Sun) 16:46
◆女装・後編(点メア+ナルゼ)
先に下の前編をお読みください
「女装しろと言われても……何が何か、難しいで御座るな……」
(コンコン)
「点蔵様、よろしいですか?」
「どうしたで御座るか、メアリ殿」
「ナルゼ様が、点蔵様の手伝いをするようにと……」
「……」
「駄目でしょうか?」
「分かったで御座る、お頼み申した」
−数分後−
「ど、どうで御座るか……?」
「よくお似合いですよ、点蔵様」
「そうね。意外と似合ってるわ。忍者の任務で女装して忍び込むとかないの?」
「声でバレ申すからなあ。……不穏な妄想して御座るな、ナルゼ殿」
「モブ×女装点蔵輪姦、良いわねえ」
「良くないで御座る! 自分はメアリ殿一筋で御座るから!」
「まあ」
「じゃああれね、男体化メアリ×女装点蔵」
「マニアックで御座るな……」
「???」
「メアリ殿は知らなくてよい話で御座るよ」
「何も知らないメアリがふとした拍子に……」
「ナルゼ殿は自重してくださらぬか?」
メモ帳あさってたら後編が出てきたので挙げてみる。
2013/06/22(Sat) 07:14
◆女装(点メア+ナルゼ)
「点蔵、女装しなさい」
「いきなり何で御座るかナルゼ殿……」
「聞いたわよ。あんた、総長が女装したのに一人だけ女装しなかったんですって?」
「仕方がないで御座ろう、無理が」
「無理なんてないわよ! 帽子はキャスケット帽に、マフラーはスカーフにすればいいじゃない!」
「ナ、ナルゼ殿……」
「あら点蔵様、ナルゼ様、どうかしましたか?」
「点蔵に女装させようって話をしてるのよ」
「点蔵様が女装……ですか?」
「メアリ殿、ナルゼ殿なりの冗談だから本気にとる必要はないで御座るよ」
「私、点蔵様の女装なら見てみたいです!」
「え?」
「駄目ですか?」
「いや、駄目では……ないで御座るが……」
「じゃあ決定ね!」
《後編へ》
点蔵が好き過ぎて私の欲望をナルゼに言わせてみた。
後編は多分ない。
2013/06/11(Tue) 17:18
◆ぷろぽーず(更木×卯ノ花)
(むしゃむしゃ……)
「あんたの料理はうまいな」
「そうですか? そう言ってもらえると嬉しいですね」
「……なあ」
「毎日、俺に味噌汁作ってくれよ」
「……」
「……」
「毎日は、無理ですね。隊務や夜勤がありますから。そうですね……週に一度くらいなら」
「……」
「なんですか、自分から言い出したのに」
「いや……お、おう」
(やちるから聴いたぷろぽーず方法を試してみたんだが、この反応はどうなんだ……?)
(気付かれなかったのか?)
(いや、)
(気付かなかったふりを装って、流されたのか……!)
戦い以外は卯ノ花さんの方が何枚も上手で更木をあしらっているといい。
2013/06/09(Sun) 19:30
◆これは恋?(ニール←ティエリア)
「ある人間のことが気になって、ふとした瞬間にその人間のことを思い出してしまい、気付いたらその人間のことを考えている。これは何という感情ですか?」
ロックオンの部屋を訪れて尋ねてみると、彼はぱちぱちとまばたきした後、「えーっと……」と言葉を選ぶようにして言った。
「恋、じゃないのか?」
恋?
これが恋?
僕はロックオンに恋をしているのか?
いや、恋とは普通男女がするものだ。稀に同性同士で愛し合う者もいるそうだが、ガンダムマイスターの僕に限って、そんなことはない、はずだ。
「恋とは、どのような感情なのですか?」
「今お前さんが言ったような感情だよ」
「……貴方も、恋したことが?」
ロックオンも人間だ。恋ぐらいしたことがあってもおかしくはない。 おかしくはないのに、何故か異様に気になった。
「恋? さあな」
なのにはぐらかされて、少し、腹が立つ。
「言えないわけでも?」
「何と言うか……守秘義務ってやつ?」
「貴方に関する情報は、僕はヴェーダを通じて把握しています。守秘義務は通じません」
「じゃあ、言えない話、だ」
「何故?」
「ガンダムマイスターの俺には、恋は必要ない。そうだろう?」
確かに、そうだ。だけど、何故か納得いかない。
「ですが……」
「どうした? ティエリアらしくないな。恋でもしたのか?」
図星を突かれて、言葉に詰まる。ロックオンは「驚いた」と目を丸くした。
「まさか図星とはな。で、相手は誰だ? トレミーの人間か?」
まさか「貴方に恋しているかもしれない」なんて言えるわけがない。私は努めて感情を消した声で、彼の真似をした。
「守秘義務です」
すると、彼は弾けるように笑った。
「成程、もっともだ」
それから、腰掛けていたベッドから立ち上がり、僕の頭をくしゃりと撫でた。
「でも、言いたくなったら俺に言えよ。お前は溜め込むタイプだからな」
その温もりに、どきりと心臓が跳ねた。
「どうした?」
訊かれて、首を横に振って彼に背を向ける。
「それでは」
どうしよう。
触れられて、嬉しい、だなんて。
嗚呼、これは本当に、恋、かもしれない。
唐突に思いついて久々に書いてみた。
2013/06/01(Sat) 08:14
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