《真夏の夜の夢》

過去拍手お礼文@

クラ×ロイギャグSS
※とても下品です


***



クラトス「…ふぅ」


木製の扉を開け腰を掛けたクラトスは大きく溜息をつくと静かに瞼を綴じた。


考えることはただ一つ…

近頃様子のおかしい我が子のことだった…







***

《真夏の夜の夢》


クラトス「まったく…何を考えているのだ…」


ロイドの様子がおかしくなったのは1週間程前からか…

私に対してロイドがどうこう言う訳ではないのだが、毎夜私の目を盗んでは何処かへ出向いているようなのだ。

昨日も私が風呂からあがるとロイドは消えていた…


不審に思った私は毎晩ロイドがいなくなる度、ダイク殿に息子を知らないかと尋ねてみるのだが…

うちは放任主義でぇい!!

…などと返され話にならない。

まぁ確かにダイク殿が放任主義だったからこそ今のロイドがあるのかも知れないが…

しかし、私の教育方針はダイク殿とは違うのだ。


私は…




私はあの子を…








クラトス「…箱入り息子にしたいのだッ!!!」
ダイク「く、クラトスさん独り言なら閉めてくだせぇ;」
クラトス「!!!!Σ(゚Д゚;」


しまった…

今日はロイドを見張る為にトイレの戸を開けてしていたのだッ!!!

私は慌てて扉を閉めたが時遅く…
ダイク殿はくッせぇくッせぇ〜咳き込みながら去って行った。


クラトス「くッ情けない…早く何とかしなければッ!!これでは風呂はおろかトイレもおちおち座れないッ!!!」

ダイク殿の遠慮の欠片もない非情な言葉も応えたが、何よりロイドが帰ってくるまでの数時間、私自身がもう耐えられなかった…(アホ)





―5分後―







『行ってくるぜ親父』

用を足した調度その時、我が子の声が微かに聞こえた。

『あんまり遅くなるんじゃねぇぞ?』
『分かってるって』



ろ、ロイド!?

天使聴覚を研ぎ澄ませれば、聞こえてくるはロイドとダイク殿のコソコソ話し…


やはり私が見てない隙にぃッ///


私は素早く尻を拭きベルトも締めぬまま慌てて外へ飛び出した。


クラトス「ま、待ちなさいロイドっ!!こんな時間に私に内緒で何処へ行くのだッ!!!」


私がトイレに篭ってると信じていたのだろう。声を掛けられる事が予想外だったロイドはひどく驚いた様子で放心状態のようだ。



暫しの沈黙…

先に口を開いたのはロイドだった。

ロイド「…ぁ…アンタなに待ち伏せてんだよっ///」

クラトス「ロイド、ここ数日毎晩隠れて何をしてる?いけない遊びなら父さんは許さんぞ…」

ロイド「…っ//ち、違うよ!!り、リーガルんトコでバイトしてんだよ…その、あの…ゼロスに誘われて…」

クラトス「何のバイトだ?」

ロイド「ぁ…アルタミラの…こ、コンビニだよっ///」

クラトス「リーガル殿はともかくアホ神子が一緒とは怪しいな、何故バイトなどする必要がある?」

ロイド「そ…それは…小遣いが少ないから…」

クラトス「クリアした時の金が腐るほどある筈だぞ?」

ロイド「ぁ‥う……ぇ〜っと…そのっ//…そ、それは別だろッ!!!」


明らかに嘘をついている…
そして私に何かを隠している…


そう確信した私は怒気を含んだ声でロイドに迫った。

クラトス「どうした?理由が言えないのか?それとも何か?言えぬほど如何わしい事でもして…」

ロイド「ぅ…ううっ、と…父さんのバカーーーッ!!!」

クラトス「なッ!!!!Σ(゚Д゚;」



それは一瞬の出来事。

私が言い終えるより早くロイドはその背に羽根を宿すと泣きながら私の元から飛び去って行った…

クラトス「Σ!!…ま、待つのだロイドォーーっ!!!!」


ああっ何たる事だ!
怒りに任せて何という暴言を…

…またか?

また私はロイドを泣かせてしまったのか…?

また傷付けてしまったのかッ!!?

あの子を二度と悲しませないと誓った筈なのに…

私は…







私は大馬鹿物だぁッ!!!!




結局この日は夜中の2時を過ぎてもロイドは帰って来なかった。
気疲れのせいだろうか?
珍しく眠気に襲われた私はいつの間にやら眠ってしまい…


そして…








***


ロイド「クラトス・アウリオン!!!」

クラトス「……ッ!!!?」


次の日、私はロイドの大声で目が覚めた。
そこには昨日の事がまるで嘘のようにキラキラと眩しい笑顔を振り撒く愛しい我が子がいて…


ロイド「アハハッ♪アンタにしては珍しいよな、もう昼過ぎだぜ?あんまり起きてこないから……って…」

クラトス「…」

ロイド「おいッどーしたんだよクラトス?」

クラトス「い、いや…、その…昨日は怒鳴り付けてすまなかった…」

ロイド「へ?」

クラトス「私はただお前が心配だったのだ…アホ神子に唆され何か良からぬ事に巻き込まれているのではと…」

ロイド「何寝ぼけてんだよ?何の話しだよそれ;」

クラトス「…なッ!私に隠れて夜出掛けていたではないかっ!!!」

ロイド「えーッ?」






私はロイドに全てを話したがそんな事は知らないの一点張りで、更にはダイク殿もくッせぇなど言った記憶はおろか私がトイレの戸を全開にしていた事も知らぬと言う…

ただロイドが言うには昨日の私は夏バテ気味でさっさと寝てしまったらしく、夕方床に着いてから1度も起きなかったとの事。

そう、全ては夢だったのだ…





クラトス「フッ…どうやら長い夢を見ていたようだな…」

ロイド「でも面白い話だったぜ♪」

クラトス「まったくお前という奴は…夢だから良かったというもんだぞ?…しかし、アルタミラでお前は何をしていたんだろうな(笑)」

ロイド「何ってホストだろ(笑)」

クラトス「!!!!Σ(゚Д゚;)」

ロイド「ぁ…;;」







…END?


***

お下品だし(汗)しょーもない話でホントすいません・・・
クラパパを振り回すロイド君を書きたかっただけのクソ駄文でしたぁ!!

管理人 凪鴉




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