色彩の間
□私を『生んだ』君に
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・・・―――三つ子の兄は、彩七家筆頭・藍家の当主
弟は、時として当主さえ上回る力を持つ、藍家の切札・天才『藍 龍蓮』
私は・・・
『藍家直系』の肩書きで、もてはやされはするけれど、居なくなっても誰も困ることはない
兄弟は悲しんでくれるだろうが、それは私でなくても同じこと
『兄弟が居なくなった』ことを悲しいと思う
『藍 楸瑛』でなくてもいいのだ
生まれた時から、私はただ藍家に“在った”だけだった
君と逢うまでは―――
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