その他著権駄文部屋3
□‟悪”か‟正義”か、その刃を向ける”鮫(モノ)“
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『メザメナサイ』
頭の中に“声”が響く
こぽっ
と
空気の泡が目に映る
『メザメナサイ』
ドンムラサメ
そう呼ばれ
ぼやけていた視界が
急激にはっきりしだし
広がる
“声”に応えようと
口を開きかけ
身体に入り込む空気に
勢い良く噎せ混む
「げふっ、か…げふ、げほっ…」
その最中で
“自身”を構成したデータが
一気に溢れ
“自身”が存在する理由を理解する
「はぁ…だりぃ…」
やってらんねぇ…
頭の中に浮かぶ
己の存在する“理由”に
悪態が溢れる
『ドンムラサメ、アナタニ“デンゴン”ヲアズカッテイマス』
“生まれて”
初めての言葉が
自身の“元”達に対しての侮蔑に
ははっ
と
小さく笑っていると
“声”が
そう伝えてくる
その言葉に
「そんなんだから…滅ぼされたんだよ…」
そう溢した後
「そっちの方が…楽しそうだ…」
にぃ
と
笑みを浮かべた