その他著権駄文部屋3

□“凛“として咲くのは“強さ”かそれとも・・
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※16話後辺り



「いきなり降ってきたぁ〜」

急な雨に慌てて
雨を凌げる軒先へと飛び込む
身体に着いた水滴を払いながらも
軒先から空を見上げれば
雨は
止むと言うよりも
勢いを増して居るようだ
雨と言うのは
この時季仕方ないとは言え
突然の雨
と言うのは
正直
遠慮願いたい
落ち着くまで
雨宿りさせて貰おう
ふぅ

一つ
溜め息を吐き
雨足が落ち着くのを待つ
ぼんやりと
降る雨を見つめながらも
ふと
小道を挟んだ向かい側に
紫陽花の花が咲いているのに気づく
軒先ばかりに目が行っていて
向こう側をみてなかった
中々の群生で咲いている
濃すぎる
と言うわけではなく
それでいて
薄すぎると言うわけではない
青と赤
の花が咲いている
そんな二色の花達に囲まれながらも一輪
紫色
の花が咲いていた
どっちにもなれないのか
どっちにもならないのか
それとも
敢えて
己を貫いているのか

「…大丈夫だったかな…」

あいつ
花を
そんな例え方するなんておかしいと思うけれど
なんとなく
その一輪だけ
色の違う花が
“あいつ”に思えて
ふと
重ねてしまう
酷くなる状態の皆を助ける為に
懇願したけども
結果がどうなるかなんて
分からなかった
結果は良い方だったけども
よくよく考えれば
あいつにとっては
悪かったんじゃないだろうか…
自分は
ただの
自分
最初に自らを名乗った時
そう口にしていた
それでも
人間でもあり
キカイノイド
でもあり
ゼンカイジャーではなく
トジテンドの一人で
でも
そうではないと言っていて

「…」

あー
ワケわかんなくなってきた
悶々と
考え
頭を抱えて
踞る
顔だけ上げて紫陽花の花に目を向ける

「…考えるのは止めた」

そういうのは
ブルーンに任そう
一人納得しながらも

「一緒に…みれたら良いなぁ…」

花は
時季が過ぎれば枯れてしまうけども
また次の時季には…



※この後ガオーン辺りが迎えにきた(笑)
仲間になればよいですのにー( ´∀`)

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