管理人駄文部屋

□“利用”と言う“契約”
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ここは一体何所なのだろう・・

確か自分のいた場所は酷い光景の場所だった・・

あの光景を直視して黙っていれば助かったのだけれど

あの声があの姿が自分に宿る命の姿と重なって

黙っていることは出来なかった

その結果・・

自分はどこかわからない場所にいる

ここは一体何所だろう

自分に宿る命は・・

自分を慕ってくれていたあの子は何所へ行ったのだろう

探したい探さないと・・

ふと、何かの・・誰かの話す声・・

ヒトがいる・・




「お前はあいつらが憎いんだろ?だったら僕がお前を使ってやるよ!」

その声は子供だけれど姿は無く、そこには

禍々しいほどの黒い光があった

「さぁ・・壊そうよ!あいつらを!!全部を!!」

そういうと黒い光はパッと何か消えた

空気が震えている何が起こっているんだろう

「はっははは・・・」

力なく笑う声

そこには黒い光と消えたはずの何かと同じ何か

「あいつを使おうなんて馬鹿だ・・あれは俺がいないと動かないんだから・・」

それは自嘲気味で哀れんでいる声だ

「なのにあいつはなんで・・」

動くの。そう言った

・・あぁ・・そうかこの何かは

「ステラレタンデスカ?」

それは哀れみと同情

「!?蒼い・・光?」

何かには自分がそう見えているのか・・

何かは不思議な力があるみたいだ

これは使えるのかも知れない・・・

あの黒い光のように

あの子に会えるのかも

「ワタシハココカラデタイノデス。アナタナラワタシヲダシテクダサイマスネ」

何かは驚いたようだったけどすぐに頷いた




ここでお互いの為にお互いを利用すると言う契約が生まれた

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