管理人駄文部屋

□0話 それぞれの刻
1ページ/7ページ

       <昔の話>


やっ殺ったのか・・・

仲間の誰かがそうポツリと洩らした。
互いに傷つき各々の身体は疲労と安堵感に包まれた。
だが、その安堵感もすぐに消える。

ドウシテ・・タダ・・ミンナノタメニ・・・

え?

目の前の異形の姿をした敵を前に仲間たちは目を見開き
驚きを隠せなかった。

ユルセナイ・・・オマエタチモ・・・アイツラモ・・・

異形の敵は目という目から涙を流し

ゼッタイニ・・・ゼッタイニ・・・ユルスモノカ・・・

事切れた

その言葉はこれから起こる出来事の悲しさを表していた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ