管理人駄文部屋
□0話 それぞれの刻
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<昔の話>
やっ殺ったのか・・・
仲間の誰かがそうポツリと洩らした。
互いに傷つき各々の身体は疲労と安堵感に包まれた。
だが、その安堵感もすぐに消える。
ドウシテ・・タダ・・ミンナノタメニ・・・
え?
目の前の異形の姿をした敵を前に仲間たちは目を見開き
驚きを隠せなかった。
ユルセナイ・・・オマエタチモ・・・アイツラモ・・・
異形の敵は目という目から涙を流し
ゼッタイニ・・・ゼッタイニ・・・ユルスモノカ・・・
事切れた
その言葉はこれから起こる出来事の悲しさを表していた