管理人駄文部屋

□3話 始まりの地、終わりへ向けて・・
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《1》

「・・・。」
ルガスは静かに
薄暗い場所を歩いていた
其処にルフィト達の姿は無い
だが
其処に無くても
ルガスは
最初から一人でするつもりだった
そう
これは
“自分”の起こしたことが始まりだから
「初めまして・・と言うべきか?」
聞こえた声に立ち止まると
薄暗い場所が
急に明かりを帯びた
壁を伝う照明の灯りが
その場を明るく照らしたからだ
照らされたことでわかる
そこは
石造りの
先程まで居た城の広間のような造りの場所に似ていた
「貴様はよくたどり着けたな・・いや、愚問だったな」
「・・・・。」
そして
その場所に不釣合いと言うよりも
明らかに
その場所が似合う一人の男が
丸い宝玉の付いた杖を此方に向け立っていた
「“イミナ”をどうするつもりだ?」
ルガスの言葉に
男、ディバスは口元を緩ませ
「“貴様”自身・・知っているはずだが?」
「・・・。」
ディバスの言葉にルガスは
溜息を漏らすと
「そうか・・なら・・」
背中の大剣を抜くと
「止めるしかないよな。」
構えた
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