管理人駄文部屋

□2話 君の真実(正体)、君の決心(きもち)
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「いない・・?」
て、いうか
「言い逃げしやがった!!!」
呆気に取られたのもつかの間
ふつふつと怒りが湧き上がる
本当に言うだけとか・・
ありえないだろう!!
なんかもう・・
「どうでもいいような・・」
ルフィトはあまりの事に湧き上がった怒りが収縮されて行くのを感じた
「どうでもよくないですよ・・。るふぃと殿」
「わっほい!」
吹き飛ばされた真牙はゆっくりとだか上体を起こし
「双武・・。あいつは何を考えて・・」
と先程の話を思い出したのか項垂れた様子で真牙は呟いた
「シンガ・・」
「ていうか、お前らしんみりしてる場合か!!」
その言葉にハッとなる
同じ様に吹き飛ばされたブラッククロスは何かに対して嫌な汗をかいていた
そうだ
もう一つ
「あいつらあいつらあいつらぁ!!!!!」
「ルークス!!落ち着け!!」
その場の空気が震動しているのが分かった
そうあのルークスと言う男のことを忘れていた
ルークスは今にも暴走しかねないほどに怒りを露にしているのが見て取れる
「ちょっ・・アレ。やばくない?」
「やばいだろうな。」
「御二人とも冷静にして居る場合ではありませんよ!!るーくす殿!!落ち着いて!!」
真牙が声を上げて落ち着くように促すが
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
聞く耳持たず
床一面には全てを飲み込むほどの魔法陣・・魔術を使う者が使う魔力の発動装置が浮かび上がっていた
「くっ!」
「女王陛下!!避難を!!」
「落ち着きなさい!!ルークス!!」
「ちっ!あの“化物”暴走しやがった・・。お前ら女王陛下を連れて逃げろ!団長代理!押さえてろ!」
目を覚ましたロットーは即座に状況を理解すると落としていた自らの剣を拾い上げ構えた
「ま!待てロットー!!まだ・・」
「あんたもいい加減にしろ!やはり早めに始末しておいた方が・・!?」
ロットーは瞬時にルークスに斬りかかろうとして動きを止めた
「・・え?」
「!」
「ちょっとだけ・・眠っていてください」
何処か申し訳なさそうな言葉とともにルークスは力なく項垂れた
「ルークス!!」
ロードラーゼはそのまま支え
「ちょっと寝てもらっただけなんで・・」
その言葉と
ルークスの様子を見てホッと安堵の息を洩らした
「あ・・」
ルフィトはアレだけ暴れていたルークスを一瞬にして鎮めた存在に間抜けな声を上げた
そう
それは
「ルガス・・・」
名を呼ばれ
ルガスはキョトンとした様子を見せた
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