その他著権駄文部屋1

□その輝き曇る時
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お前を甦らせた時から

俺はお前に何かを抱いた・・

この気持ちは何なんだ?


『理央様』


名を呼ばれるたびに

この気持ちは強くなる

お前の姿を見るたびに

お前を見るのが怖くなる


『理央様』


俺が手を伸ばせば

優しく微笑みながらもその手に

触れる

それはとても嬉しくて

だが

とても恐ろしくて・・

触れれば全てが消えるように

壊れてしまうんではないかと恐怖して


『理央様』


いっそ壊れてしまってくれれば

お前の中の輝きが曇ってしまえば・・

俺はお前を手に入れることが出来るのに・・


『その黒い怒りは・・』
『・・・あなた様の心の雨が晴らせるならば・・』


あぁ、輝きが曇った

これで俺はお前を手に入れられる・・

それは望んでいたはずなのに

でも悲しくて

でも嬉しくて

もう触れることを見ることを恐れなくていいのなら

壊れてしまうことを恐れなくていいのなら・・

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