その他著権駄文部屋1
□止まった風景(とき)
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あーあ、逝っちまったなヒョウガ。
でも、安心しろよ。
おまえのくれた命(もの)は無駄にはしねぇ・・
おまえの仇は必ず取る。
だが、その前に・・・
あいつの風景(とき)を動かしてやらねぇとな
「よう!レイ。こんなとこにいやがったのか?」
「・・・ガイ。」
なんつーか、気の抜けた感じだな、おい。
「どーよ?シャバの味は?久しぶりだろ?」
おっ?なんか・・・泣きそうな面構えじゃないの?
「・・・変わった。」
あー・・。そーか。なるほど。
「あぁん?そりゃそうか!百鬼界は時間とか関係ねぇんだよなぁ?まーヒョウガと鏡探しながら高丘のと遊んでたからな〜俺にはそうはかんじねぇ」
て、やだ、こいつ何でこんな顔するの?
「お前は」
「あん?」
何々?気になんじゃねーか。
「・・・もう少し威厳の合った喋り方をしていた。そんな崩れた喋り方ではなかった。」
ひでっ
「真顔で、んなこというかぁ?」
あんまり、変わってないと思うんだがな・・・こいつから言えば変わってるのか?
「沢山の仲間が百鬼界に追放されてよ。楽しみが無くなって気が抜けた。そんだけさ。」
逃げて。探して。追われて。
その繰り返し、繰り返し・・正直、楽しくも無けりゃあ、嬉しくもねぇ・・。
唯一の楽しみといえばヒョウガをからかう位・・・。
でもな、ヒョウガには悪いんだが
「だけどなぁ。今は楽しいぜ?なんでかわかるか?」
「?」
お?興味が沸いた様な瞳になりやがった。しゃーねぇ、教えてやるか。
「人間共の文明。うざってぇ高丘の、そんでボウケンジャーとかいうやつら。」
他にも、あるが。まぁとりあえずこれだけか。
「で、こいつらを、俺とお前で完膚なきまでに叩き潰してぶっ壊す。そんでもって俺らの時代が来るってわけだ。」
どーよ?かっこいいんじゃね?って・・あら?何その顔。
「アホかお前は」
「てっ手厳しい!?手厳しすぎるぞ?レイ!」
おっ?笑ってるじゃん。
よーやく、動き出してくれたか。
おまえの風景(とき)は。
「フッ・・。その話のってやる。お前だけに楽しみはやらん」
「へっ。言ってくれるぜ・・『大いなる獣』さんの有能な知恵と『怒りの鬼神』の俺の力があればあっという間だぜ?」
「自分で言っていて恥ずかしくないか?ガイ」
「うっせぇ!そんな顔して言うな!!」
動いたとたんこれかよ・・。
まっいいさ。
さーてこれからどーするか・・。
わくわく、してきたじゃねぇか。