その他著権駄文部屋1

□嫌な現実〜現在〜
2ページ/2ページ

※色々と迷子。でも書いた。何かあるとは思っていたけども中々衝撃に重い理由。


『毎日作るよ』

今思えば
もう少しまともな台詞で告白すればよかったと
あの時から
思う


「これを三番に、そっちは五番だ」
「ひゃああ!!」


“あの日”
“あの瞬間”から
止まってしまった時間は
結果論から言って
きっと
“彼女”を困らせ
“彼女”を悩ませるだろう
でも
それは
“彼女”自身が傍に居て
“彼女”自身の口から初めて聞いて分かること
ただ
自分の脳内で考えることなど
不合理で
時間の無駄だ
相手にどんな企みがあろうと
偶然だろうと
“あの日”
“あの時”
“彼女”を奪った“誰か”を嫉み呪い
何も出来ない自分を恨み呪うしか
出来なかった
己自身に
伸ばされた“力”
復讐も
“願い(望み)”も
自分自身が行える唯一の方法


カララン

ベルが鳴り
客足が漸く落ち着き
時間に合間が出来る
空かさず
ドアを開け外ノブに
休憩中
の札を下げると
テーブルに突っ伏しながらも
呻く仲間が一人
仲間内三人でしている
カフェ“ジュレ”
しかし
実質
二人で動かしているようなものだ
買い物を頼めば帰ってこず
休憩に入れば時間が過ぎても戻ってこず
“仮初め”の生き方とはいえ
適当すぎる
…当てにはしてないが
ふぅ

溜め息を零し
カウンターから厨房のスペースへ
冷蔵庫を開け
一品取出し
運ぶついでに湯を沸かす
コトリ

運んできた一品を突っ伏す仲間の傍に置けば
バッ

勢い良く仲間は顔を上げ
目をきらきらと輝かせる

「いいの!いいの!」

騒ぐ辺りは
何だか
“彼女”に似ているな
だが
この仲間も
“何者”かに
“大切な者”を奪われている
もう一人の仲間も…だ
厨房のスペースに再び足を運び
沸いた湯をカップに入れて
テーブルに戻りカップを置くと

「…ごほうびだ」
「!!!」


ありがとぉ〜♪
かわいい〜♪
旬の果物を使った
ちょっとしたスイーツだ
新しいメニューの一つにと考えている一品だ

付け足せば
あー…
でも
嬉しい♪
おぃしぃ〜♪

一口
また
一口
そんな仲間の姿を見ながらも
カウンター席に腰掛け
ついでに淹れていた自分用を一口


“願い(望み)”を叶える為
“その瞬間”を垣間見る為
その為にも
生きていかねばならない為
偶々の形か
何か思惑があるのか
分からないけれど
“他人”の為
“仲間”の為
“彼女”以外の“存在”に“何か”を“作る”ことは

「(…慣れたとはいえ…)」


嫌だ…な…

“彼女”の為に
何かを
“作れない”
真実



※快盜の青
なんちゅー台詞を吐くのか…(´ψψ`)
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ