その他著権駄文部屋1

□“その日”のドライブピット〜ライダー編〜
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「失礼します!」

ドライブピットのドアを引き戸の如く開き
中に足を踏み入れた
勢いのままに

「泊さんは居ますか!」

半時間前に見に来ましたけれど!
しかも
最初に!
霧子は何時もの表情のまま
だが
声は第三のライダーの如く低い声で叫ぶ

「何処から出してるんだい?!」

その声?!
クリムが驚くのを余所に
ぷふっ

笑いを堪えるりんなが

「進ノ介君なら来てるわよぉ〜」

霧子ちゃん
まんまと巻かれたわねぇ〜
その言葉に
ソファーを見れば
半時間前には無かった姿が其処にあった
っな?!
思わず見つけて怒りが込み上げる

「霧子ちゃん霧子ちゃん♪」

周り
よく見て見て

言われ
相棒に対する怒りを押さえながらも
ドライブピットの中を見渡せば

「あ。」


思わず声を上げ
咄嗟に口元を押さえる
押さえた所で
既に遅し
だが
そんな心配は無い様で
よほど熟睡しているのか
そう
熟睡しているのだ
ソファーを占拠し熟睡している進ノ介
デッキの梯子近くで転がり熟睡している剛
丁度、ピットの入り口のデッキの部分で横になり熟睡しているチェイス
の姿があった

「進ノ介君は霧子ちゃんが来た後に来て〜♪その前に剛君はシグナルバイク達の調整で待たせてたし〜」
「チェイスは人間で言う寝むっている状態…と言うよりもプロトシフトカーからの記憶をインストールするのに意識をシャットダウンしていると言うパソコンの様な状態と言う方が近いのだが…」
「別に寝てるでいいじゃない。」

そんな小難しい言い方しなくても
クリムは相変わらずよねぇ〜
いや…
まぁ、そうと言えばそうなのだけれど…
うーむ…

「あ。霧子ちゃんいい笑顔♪」

納得いかなさそうなクリムを余所に
りんなは何かを見つけたように
スマフォを霧子に向ける

笑っていません!
慌ててりんなのスマフォから逃げるように顔を背けたが
すぐに
ふわり

頬を緩めた

「お、どうしたの?霧子ちゃん?」
「え…あ、その…」

ん?ん?
えっと…
りんなに凝視され思わず言葉を詰まらせたが

「何だか…いいな…と思いまして…」

三人の
この姿を見ていて…
日々の戦いの束の間の“穏やかさ”
未だ
それは仮初めかも知れないけれど…

「本当ね…」
「そうだね…」

りんなもクリムも
霧子の言葉に賛同するように
ライダー三人の穏やかな姿に
目を細めた


※ドライブピットって…
基地の割に落ち着ける雰囲気あるよなぁ…と
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