その他著権駄文部屋1

□その手を掴む
1ページ/1ページ



「(だ…れだ?)」

霞む視界に
誰か

映る
お前は…
一体…?
身体中の倦怠感が思考さえも鈍らせる
駄目だ
分からない…

「今は…ゆっくり休んでください」

そんな言葉が耳に届く
誰かは
微笑んだ
その表情(かお)に覚えがあった
確か
アレは…
鈍い思考をどうにか巡らせる
何故…
何故だ?
覚えがある
覚えがあるのに!

「(何故…わからない?わからないんだ?)」

身体や
思考とは裏腹に
気持ち
だけは
焦る
誰かは
そのまま視界から消えた
待て
待ってくれ
もし
身体が動いたなら
その手を
掴む事が出来たなら…
チェイスは
沸き上がる悔しさを噛み締めながら
その意識を
闇へと落とした




※23話ネタより
進展の無さにびっくりな23話…
掴んだのは腕でしたけどねー

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ