その他著権駄文部屋1

□“始まり(あめ)”の日を繰り返す
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あの日も
雨が降っていたな…
傘の柄を強く握り
“最後”を
思い出し
強く
歯を噛み締める
もう
もう居ない
もう
居ないんだ…
頭を振り
早足で歩き出す
足音は
雨音で消されて聞こえない
泣きたい気持ちも
悲しい気持ちも
雨が全部流してしまう
分かりあえると
信じてた
違う
ただ
一言
あの時の
あの時の
気持ちだけでも
伝えたかった
でも
もう叶わない

「駄目…何時までも…ちゃんと明日からは…ちゃんと…」

私の気持ちを
汲んでくれた
“相棒”に
ちゃんと顔を向けれるように
しなければ…

「…?」

ふと
足が止まる
ぐいっ

乱暴に目元を拭い
視線を
気になった方へ
向けた

「…あ」

思わず
声が漏れる

「チェ…イス…?」

その姿を見た途端
霧子は
傘を殴り捨て
駆け寄った




※21話後妄想
チェイス←霧子風
いいよね
この二人

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