錬金・調合駄文部屋
□マナケミア2発売前カウントダウン!
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「・・・・」
既にその場にあったものは風化し、只の草原と化し、だがそこに一つの石が置かれていた。
嘗てはちゃんとした形を持っていたそれも
長い年月で形を失い、そこに刻まれた文字も既に無くなってしまっている。
只、そこにあるたった一つの石。
その前に長身の男がそれを見下ろすように立つ。
「もう、大分たつのだな。」
男は呟く。
一度風が吹いた、男のまるで炎を思わせるような赤い髪が揺れる。
「・・・」
誰に言うでもなく男は
「わかっている・・だが、私は・・」
呟くまま踵を返し、その場を立ち去る。
歩きながら、ズボンのポケットから一枚の紙を取り出すと
「アルレビス学園・・・ふっ。」
男はその紙を握り潰した。
紙切れはすぐさま灰と化し空を漂う。
「金払いが良い、依頼人がいればいいな。」
口元にかすかに笑みを浮かべた。
〜マナケミア2 落ちた学園と錬金術士たち〜
発売まで後7日。
一人目、ユン。