捧げモノ&素敵頂きモノ駄文部屋1
□あいつとお前の寝顔
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くく、と声を抑えてロゼは密かに笑う。
そんな事があるとは知らず、ウルリカは今も尚、幸せそうな笑みを浮かべて夢の世界を満喫している。
「さて……今の内に俺も一眠りするか。」
どうせあいつが起きたら、またうるさくなるだろうしな。と思い、ロゼは今の体勢のまま、眠りについた。
「……………ん、んぅ…」
目を擦りながら、未だ少し重い瞼を開く。
すると、目の前にはロゼが何事もないかのようにすやすやと眠っていた。
だが、ウルリカは寝惚けているのか、なんの反応も示さず、ボーッとしながらロゼの寝顔を見つめている。
やがて、思考がはっきりして来たらしく、ウルリカの表情が段々驚愕のものへと変わっていく。
「え、ええええぇぇええーーーっ!!!?」
思考が完全に覚醒した時、ウルリカは喉が痛くなるくらい叫んだ。
改めて状況を確認すると、ウルリカはロゼに腕枕してもらい、更には抱きしめられている、という形で眠っていた。……要するにロゼの抱き枕といった所だろう。