捧げモノ&素敵頂きモノ駄文部屋1
□嫉妬の理由(わけ)
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日々、ミストルースの仕事に負われるエッジとイリス。
彼らは今日も、仕事の依頼を受けていた。
「という訳で、エンゲージリングの調達をお願いできるかな?」
「……ユアン、今すぐ地獄に堕ちたいようだな。」
エッジは、どす黒いオーラを醸し出しながら、背にかけている機械剣をユアンに向けて構える。
「じょ、冗談に決まってるじゃないですか!イリスさんと結婚するには、あと二年の歳月がひつよ……ぐふっ!」
ユアンが言い終わるより前に、エッジは彼の言葉を遮るかのように、背中を思いきり足蹴にする。
その反動で、ユアンは前のめりに倒れてしまった。
余程強い蹴りだったのか、ユアンはピクピクしたまま気絶した。
「イリス、……行くぞ。」
「え?でも、ユアンさんが…」
「あいつは放って置け。あんな依頼をしたのが悪い。」
そう言うと、エッジはさっさと書庫を後にする。
イリスはどうするべきか迷ったが、先に出たエッジの後を慌てて追い掛ける事にした。
「エッジ…!ま、待ってよー…」
イリスがエッジに呼びかける。
彼女の息が切れているのは、エッジに追いつくため、全速力で走ったからだ。