その他著権駄文部屋1
□おかえり、ただいま。
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‐おまけ‐
「此処使っていいの?ねえちゃん。」
キッチンに向かって聞こえるように少し声を上げれば
狭いのは我慢してね
と言うか
剛
荷物それだけ?
と
言葉が返ってくる
「先人が言うっしょ!パンツと小銭が有れば生きてけるって♪」
ま
俺の場合は
カメラとバイクとマッハドライバーが追加されるけどね〜
と
笑う
笑いながらも
唯一の荷物の下げていたボストンバックとカメラ道具一式の入ったカバンをフローリングに置き
部屋を見渡す
ベッド用意してくれてある
高くなかったのかねぇ…
姉の気遣いに感嘆の息を洩らし
部屋には
クローゼットの収納が備わっているのに気付く
カラリと音をたて扉を開ければ
中々のスペースだ
しかも
其処にはちゃんと俺用とばかりに真新しいスエットまで置いてくれてある
ちゃんと…
考えてくれてたんだな
ねえちゃん…
なんか
最近涙もろいなぁ…
と
鼻を啜り
ふと
そう言えば
自室に案内される迄に通ったリビングにも収納があったような…?
気になったらマッハで
クローゼットの扉を閉めると
さして遠くない場所にあるリビングに向かった
リビングに隣接しているキッチンで買い出しした食材を冷蔵庫に入れている姉が
「剛?」
名を呼んだが
敢えて聞き流し
クローゼット収納見つけるや否や
扉を開け
「あ。」
「…」
中の惨状を見るや否や
閉めた
…
そう言えば
姉は
昔から家事が苦手な方だった
「…ねえちゃん?」
「…てへ。」
本当に
この姉は…
「…飯の前に片付けよっか…」
「先にご飯の方が…」
「良いからするよ!」
「は、はい!」
嫁に行く前に
ちゃんと片付けられるようにならないと困るからね!
そう
ニシシッ
と笑えば
よ、余計なお世話よ!
と
姉が頬を膨らませた
※霧子も剛も色々出来そうだけど剛の方が家事は得意そう
特に
料理と片付けとか
とりあえず霧子は隠しただけの模様(笑)