管理人駄文部屋

□3話 始まりの地、終わりへ向けて・・
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《2》

「・・・・?」
此処は?
ルフィトは
辺りを見回すと
自分が見知らぬ場所にいることに気づいた
ぼんやりしていた頭が
はっきりしてくるほど
今の状況を思い出す
「(そうだ・・来たんだ・・)」
此処が
始まりの地・・。
スフィトリア領の決断を
その日
ルフィト達はずっと見ていた
女王ミフィアの決断はその領の民を驚かせ
そして
強く
決心させた
女王の決断
民の決心・・
全てを見届け
別れを告げた
短い間だったけれど
世話になったことを
迷惑をかけたことを・・
女王ミフィア、ミフィアは笑っていた
貴方方のお陰で
私も決断が出来ました
それに
諦めかけていた出会いも出来ました
正直
その時
何故
緑炎が傍に居たか不思議だったが
それを
真牙はこっそり教えてくれた
そして
緑炎が
何故
“外”の世界へと行きたがっていた理由も・・
きっと
“女王”ミフィアに会うのも
コレが最後だとわかった
でも
後悔はしない
「ルフィト」
名を呼ばれ
そちらを向けば
其処には傍らにミョオウを引き連れたユウズが此方に向かって歩いてきた
先に
辺りを見回していたのだろう
「こっちだ。此処を少し先に進めば例の場所がある」
ユウズの言葉にルフィトは
自らの両頬を一度叩くと
気合を入れ
「うっしゃ!行きますか!!」
ユウズの後に続き
全てを終わらせる為に歩き出した
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