Mix Charge!
□002
2ページ/6ページ
も、もしかして、幡谷のヤツ。オレの部屋にあるヒミツまで知っちゃぁないだろうな……。
幡谷「あ、それから、入ってすぐ右にある棚の一番上の左の引き出しは開け」「だ──!!!!」
その言葉を発した時点で恐らくほとんど全ての人間がそこを開けるだろう。
それが人間の心理というものである。
一応大声をあげてみたものの、重要部分はしっかり丸聞こえだっただろうし…
──今現在、階段登ってくヤツが居るし…
もちろん、
雅だけどさ。
光ちゃんと新離もなんだかノリノリで階段あがってるし。
オレ、ピンチじゃん!
なんであの三人は人の弱み掴むの好きなんだ!(偏見)
と、一瞬にして様々なことを思いつつ、階段をのぼっていく三人を光速ダッシュで止めにかかる。
ジン「ちょっとまって、特に雅!」
幡谷「あぁ……」
オレの言葉に感嘆する幡谷に確信を持ったオレ。
ジン「……お前やっぱ中みてんじゃねぇかっ!」
幡谷「見とらんよ。」
なおも否定する幡谷。でもあの反応は絶対知ってる!
いつのまに家の中まで入り込んだんだよアイツ!!
幡谷を恨みつつ部屋の前までやって来た三人を必死でとめる。
だけど雅の目が怖い。けど負けない……けど怖い。