Mix Charge!
□007
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高校の校門前に制服を着た二人の男が立っていた。
一人は腰まである綺麗な白い長い髪。
一人は焦げ茶がかった黒の髪で眼鏡をかけている。
白髪の男の名は、幡谷。
眼鏡の男の名は、生燈新離。
対称的な二人は、異様な雰囲気を醸し出していた…。
「新離。本当にここで良かったん?」
と、静かに高校を見上げ何か考えを巡らせている様子の新離を見つめつつ、幡谷が聞いた。
新離はどこか寂しそうな目をしているが、幡谷の質問にはっきりと返答をする。
「――はい。」
そう答える新離の目に、もう迷いなどなかった。
そして、
「高坂高校(ここ)が良かったです。」
と、微かに微笑んだ。
007 出会い
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