Mix Charge!
□006
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006 理由
―――2××7年 10月
――なんでも実戦研究部☆部室。
新離「すみませんがお引き取り願います。」
女子生徒「えー…誰でも入れるんじゃないのー?」
新入部員の手続きに来た女生徒に、新離は素早く対応した。
何とも言えない威圧感からか、女生徒はそのまま何も言わずに部屋を後にした。
それを確認し、新離は扉をしめた。
雅「今月入って何人目だよ。」
うんざりしたという口調で雅が新離に話しかける。
部長である新離も流石に何人もの訪問者にはいい加減疲れてきている。
その証拠に新離は軽くため息をついた。
新離「どうやら、ウチの部は楽だという妙な噂が立ってしまったようです。」
幡谷「オレの情報によると、な。
まあ確かに楽な時は楽だけど、内容によるよな。とんでもない目標立てるとかなり辛いし。」
幡谷が横から口を挟む。
新離「正しくは、幡谷くんの周りにいる女子達の情報ですけどね。」
幡谷の情報元は、パソコンか、聞き込みか、いつも幡谷の周りにうろついている女生徒達か……学校での噂はほとんどその女子からのものだ。
幡谷は部活では素だが、女子たちの前では人間が変わる。
かなりの演技派だ。
雅「誰だ、そんな意味のない噂立てんのは……ウチの部にもルールってもんがある。」
最近増え続ける訪問者に、雅の怒りの刃はそのもとへと矛先を向ける。
新離「……噂の元を、たどってみますか?」
便乗して新離は言う。
意外と好奇心旺盛なのか、この人。わからん。
ジン「いいねっ!楽しそう!!」
好奇心剥き出しのジンはいつものように大声で。
幡谷「お、ジンおったんか。……このメンツ、久しぶりじゃな。」
何はともあれ、
一年が入る前の四人になった実研メンバーは動き出した。
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