08/24の日記

21:20
失う幸せ 掴んだ寂しさ
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必ず

そう信じてた

だから俺は


「魁!歩が紘と付き合うって!」


信じられなかった



歩と紘がそーなるのは
薄々わかってた

最近妙に二人共ぎこちなく会話してたから
お互い意識してるんだって気づいた
俺がいないときに
二人して仲良く話してるって
誰かが噂してた

だから俺の中では
すでに二人は付き合ってた
俺は邪魔モノになるんだと
寂しさを噛み締めてた


歩のことは好きだ
紘のことも好きだ
どちらが好きかと言われても
どちらも好きだと答えられる
どちらか選べと言われても
選べる訳がないと言い張る

ずっといた
ずっとずっと隣にいた
柄にもなく俺は
このまま永遠に続くと信じてた
3人のままだと
変わらないのだと
勝手に1人で
思い込んでた

でも2人が幸せそうに笑うのを
俺は幸せに感じた

恨むことも疎むこともない
2人が決めたことに
俺は逆らうことはしない
いつもそうしてきたから
2人のために
俺は幸せを願う
ただそれだけ

おめでとう

よかったな

頑張れよ

幸せにな

ありきたり過ぎて
俺には言えない
2人にかける言葉がない
今まで一緒にいた2人に
今更何を伝えればいい?

俺のことは気にするな?

俺の分まで幸せに?

今までみたいにいような?

3人のままで?

言えるわけない
言えるはずない
だから俺は何もせずに
2人を見守ることにした


「魁!紘がお前のこと呼んでるぜ?」

ごめん?

歩と付き合うことになった?

今まで通りにはいかない?

どんなことを言われるか
俺は不安だった
何を言われても
俺はきっと寂しさに
勝つことは出来ない

2人を失う

これほど辛いことなど
今の俺には思いつかない


「…魁。知ってるだろうからあえて言わないよ?
俺、独占欲強いから、
魁でもきっと嫉妬する…。
だからっ……」

ああ
なんて結末

紘。
ひろ…
「わかってる。全部。」

それしか   言えなかった

罵る言葉も
祝う言葉も
何も出てこなかった

紘が悩んだことも
紘が苦しんだことも
全部痛いほど伝わった
歩だってきっと
苦しんだんだろう
2人で決めたことに
…逆らうことはしない

だから俺を切ることに
罪など感じないで
俺は幸せを願うから
必ず幸せになれよ

信じられなかった
こんなに寂しさが
溢れでることに
少し感動さえ覚えた

幸せって

なんだろう



俺は

…幸せだと思う

こんな結末でも
2人に出会えた俺は
幸せなんだと思う
3人で過ごした日々が
幸せだったから

3人で笑いあった帰り道を
1人で帰る俺には
今の寂しさしか
胸を満たすものがなかった

明日伝えよう

2人に
ありがとうと。


END...


寂しいよね。切ないよね。
今までの関係がなくなるのは辛い。

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