05/21の日記

23:13
硬派男子は好きですか?
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毎週火曜午前9時33分。
いつも東階段ですれ違う、移動教室に向かうあなた。

3年6組の剣道部部長 長谷川 誠先輩。
気さくで冷静でたまに子供っぽく笑う。
好きだな、って思った。
階段ですれ違う度に想いが募る。

話したい…。
私のこと知ってもらいたい…。
ただ階段ですれ違うだけ。
接点もなにもない。

いつもの時間。
「麻美ー!早く!!会えなくなるー!」
「待ってよ莉子ー…、疲れたぁー。」

麻美は疲れるの早過ぎる!
会えないと思うだけで私は切羽詰まってんのにー!

「あ。」

ふと前を見たら、長谷川先輩。
今日もカッコイイ…

ドン!!
「え?」

やばいっ!倒れる…!!
麻美の「莉子!」って声が聞こえるけど、どーしようもない。

「…っと。」
ひょい、と私は誰かに抱えられ、倒れずに済んだ。

「あ…、ありがとうございます…。」
お礼を言って顔をあげると、
長谷川先輩のドアップ。
ま、ままままさか…!長谷川先輩に助けてもらった?!

「気をつけて。"莉子"さん。」
フッと笑う長谷川先輩が、
近すぎて 死ん じゃ う 。

「長谷川〜、女の子といちゃついてら!」
「うっせ!助けたんだって!」

友達にからかわれて照れてる。
初めてみた照れ顔。
麻美がぶつかってくれてよかったかも、なんて。

「ありがとうございました!」
「いーえ。またね、"莉子"さん。」

そしていつも通り階段をすれ違う。

「しっかし、長谷川が女の子の名前言ってんの、初めて聞いたわ〜。」
「なっ!俺だって、言うっつー、の…。」

ああ、なんてかわいい。
来週の午前9時33分。
長谷川先輩、また私に笑いかけてくれますか?
私の名前を呼んでくれますか?

私は、長谷川先輩に。
笑っておはようございますって声かけます。

そしたらきっと照れながら、おはようって挨拶してくれますよね。


そんな硬派なあなたに
私はくびったけ。



END...


どこが硬派なの?って感じですよねー←
女の子とあまり絡んだことない感じにしたかったのに、撃沈…

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