10/06の日記

21:10
軟派男子は好きですか?
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「はよ〜。今日も可愛いねvV」

私はいつもの如く膨れっ面をした。



片瀬賢斗。
この学校じゃあ軟派者で有名。
来る者拒まず、去る者追わず。

そして…私の幼馴染みという、
なんて良くあるシナリオなんだろう…。


あいつは私の友達という友達と
事如く付き合っては、別れた。

まぁ、あんな奴と付き合ってしまった
友達も友達なのだが…。

そんな訳で、私は(一方的に)あいつが
大嫌いだ。

なのに…最近毎日のように絡んでくる。
ウザいったらありゃしない。

「おーい。シカトですか?」

…話したくもない。

「…。なぁ、幼馴染みだろ〜。」

…そんな事知るか。


「あ!!賢斗おはよ〜vV」

「はよ〜vVあ、化粧変えたっしょ?
似合ってるね〜♪」

「マジ?ありがと〜vV」



………またナンパかい。

ムカついた私は早歩きで、
その場を立ち去ろうとした。

が。


あいつは逃すまいと
私を軽々と持ち上げやがった。


「ざけんな!降ろせー!!!」

「やっと話した〜。
シカトなんてしないでよ〜!」



「ナンパやろーなんかと
話したくないんだよ!!

お前なんか…
お前なんか、嫌いだ!!

嫌いだ!嫌いだ!!
大嫌いだ!!!!


早く放せ!降ろせー!」



ドサッ──…


鈍い音と痛みと共に、
私は地面に落ちていた。

「…いたッ!急に放すな…よ…。」


あいつを見上げた瞬間

私は頭がクラクラして
真っ白になった


「ご…ごめ……。本当ごめん。」


涙を流して去ったあいつの
後ろ姿を見つめたまま、



私はそこから動く事が出来なかった。



END...



ナンパ男子も一途になれるんだよ。
ってな感じ(笑)


久々過ぎですね…
企画最後まで頑張ります……!!



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