雲の行き先
□遊んで!!
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「ねぇ道徳っっ!
この前ガイドブック買ったんだけどさっ!
見てよここ!!!
綺麗なトコだと思わないかい?
行ってみたいと思わないかい???」
言葉からも分かる通り太乙真人はうきうきしている。
けれど来訪された方はそちらを向かずに書物と格闘中。
「一緒に行ってやりたいけど今忙しいからなぁ…。」
「今度の土曜日はどうだい?」
「天化とジムで特訓の約束しちゃってる。」
「今度の日曜日は?」
「天化と崑崙山の周りをマラソンする。」
「じゃ、じゃあいつ暇なんだい?」
「だから言ったろ?忙しいって。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「太乙?」
「・・・・・・・そうかい。」
「あ、でも。」
道徳の筆が止まった。
期待の瞳が輝く。
「太乙も一緒に鍛えるか?
スポーツは最っ高にいいからな!!!」
スポーツ!
(こおぉんの)
「スポーツ馬鹿っっ!!!!!」
これは、もうすぐ封神計画が始まる頃のお話