よみもの
□rejection
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『無駄だ…』
『くっ…』
俺はどうしようもないこの戒めに半ば諦め、せめてもの抵抗として顔を背けた。
『それは抵抗のつもりか…?』
ヴェイグはそう言うと俺の顎を掴み、無理矢理正面を向けさすやいなやキスをしてきた。
『んっ!!』
俺は頑なに口を閉じ続け、舌の侵入を拒んだ。
『まだ、抵抗する気なのか…?』
少し顔を離し、ヴェイグは呆れた様子で言い、手を俺の腰元に持っていき、服の中にそろそろと入り込ませていく。
くすぐったいような、ぞくぞくとする感覚が俺を襲う…
『ひ…ぁ…触んなっ!』
そう声を出した瞬間にヴェイグは俺の口内に舌を侵入させた。
『ん゙っ!ぁふ…ゃ…めろっ』
俺はがぶっとヴェイグの口元を噛んでやった。
『Σんんっ!?』
噛んだ筈なのにキスは止らない。
血の味が僅かに広がる…
このままする気なのかよ・・?!
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