よみもの
□rejection
4ページ/14ページ
『お前…まさかまた…?』
この間も俺の部屋のキーを勝手に持ち出し、出入りしていたのだ。
案の定そうだったらしく、手にはキーを持っていた。
『ヴェイグ…お前なぁ…それ、犯罪だぞ?犯罪?』
半ば呆れた口調で俺は忠告していたのだが、ヴェイグは聞いていないようだった。
『ティトレイ…』
『何だよ…?言っておくけど俺は今日のこと謝らないからな。俺は十分以前同様に戦える。だから俺のことは前みたいに扱ってくれ…』
『それは無理な要求だな…』
『Σ!?何でだよ!』
『心は以前と一緒だが、体は変わっている…無理をすれば壊れてしまう…』
『へっ…俺が女になっちまったから守るのかよ?』
『それは違う…』
『何が違うっていうんだよ!!守られてなきゃ戦えねぇなんて…ふざけんなよ…』
『ふざけてなどいない…俺はティトレイが好きだから守りたい…それだけだ…』
.