よみもの

□rejection
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『ぁ……』



いたたまれなくなった俺はヴェイグを避けるように先へ進んだ。




『畜生……何でだよ…』



ギリッと握った拳からグローブの軋む音が鳴った…









─────────




ドサッ…




宿の個室に入るなり俺はベッドに俯せに倒れた。



『元に戻りてぇ…』




譫言の様に180度変わってしまった体についてぼやいた。



『俺だって…あんな敵…こんな体じゃなかったら…ヴェイグと同じのはずなんだよ…なのに…なのに…あいつ…』



瞳を閉じればヴェイグの心配そうな顔が浮かんでくる。




『守られたくなんかねぇんだよ…』


『それでも俺はお前を守りたい…』



『だから俺は今までどおりって…え??』




部屋に一人で居た筈なのに何処からともなく聞こえてきたヴェイグの声に俺は驚いた。


がばりと起き上がるとベッドの横にヴェイグが居たことに気づいた。







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