青の言葉(18)
□表裏
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好きって気持ちとムカつく気持ちが一緒になって、僕をバカにしてる。
何も出来ないけど、心配ぐらいはさせてよ?
そんな心持ちすらもバカにされてるようで、涙も出ないほど悲しくなる。
ふわっと心だけが浮いたように、自分が空っぽの器のように見えて笑ってしまう。
『うぜぇよ。』
何もない僕だけど、笑える理由ならあったんだ。
何もない僕だけど、涙を拭える理由はあったんだ。
何もない僕だけど、消えたくなるほど寂しくはなかったんだ。
『・・・ナニモナイノダカラ、クルシムヒツヨウモナインダ・・・。』
明日もきみは笑ってる?
一日のうちに笑える時間がある事が、どれほど幸せな事だったのかと今にして思う。
そんな事を思うと、何もないのに苦しくなった。
きみを好きな自分を、ただ虐めたくなった。