青の言葉(16)
□眠れぬ夜に
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なんだか足が痺れてきた。
でもきみはすやすやと眠ってるから、動かすのもなんだよね。
僕はタオルケットを掛け直してあげて、タバコを取出し吸う。
きみの頭を一撫で。そして優しくもう一撫で。とても愛しく思う。
でも起こしちゃ可哀相だからやめておく。
手持ち無沙汰な右手でまたタオルケットを掛け直す。
きみの寝顔見てたらなんだかとても幸せな気分になってきて心が温かくなる。
きみの口元にある手にそっと触れながら外を眺めてみた。
静かな夜でした。
とても静かな夜でした…。
温かい夜でした。
とても温かい夜でした…。
今は冷たい夜に、一人で身体を抱えてます。
眠れぬ夜は、消えかかった最後の温もりに心寄せて、最後の灯りに怯えてます。