CLAP
□Mask
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プロローグ1
ずっと、ずっとずっと闇だった俺の心
幼い頃から、顔にも
そして、心にも見えない仮面をつけてきた
誰にも心を見せた事がなかった
誰も気付かなかった
それが、造られた
表情で
感情
という事に
貴方は突然仮面の下を覗こうとした
「お前、そんな風に笑ってて楽しいか?」
いつもどうり作り笑いを浮かべる俺にそう言った
貴方は、ただの同じ生徒会役員の先輩で
今まで一度も話したことがなくて
「どういう意味ですか」
俺は、それ以外言えなかった
平静を装って、
意味が分からない振りをした
貴方は、ただため息を吐いて
「辛くないのか?お前は、」
と、貴方は苦笑した
気付いたのは
貴方が初めだった
困惑した、
だけど
嬉しかった
俺の事を────
俺自身を────
見てくれたから──
だけど、
怖いんだ
今まで造ってきたモノが壊されるのが
だから──
俺に近寄らないで、
俺に話しかけないで、
俺を見ないで────
これ以上苦しみたくないんだ
俺の見つけた答え
やっと、見つけた答えなんだ
だから───・・・・・・
これ以上は暴かないで─────
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