小説置場
□赤い紅い光
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真っ暗な闇があたりを満たす異空間
流れるような金の髪をかきあげながらその人物は低く告げた。
「ゼロス、我が前に顕れよ」
その言葉の一瞬あとに紫の瞳をした中肉中背の男があらわれた。
「只今」
「ゼロス、お前に仕事だ。リナ=インバースを殺せ」
短い、だが確実な沈黙の後に男は囁くようにうなずいた。
「御意」
直ぐ様に男の姿はきえた。
金の髪の女は呟いた。
「…これはかけだ。良い、全てはこれで良い。」
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