作品置き場

□強がり
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【Side・Angel】

町の中を

ひたすら歩いた


赤い髪の女の子


『いじっぱり』


なにやら相当お怒りのご様子。

町の中をぬけ、近くの小高い丘の上にいく。

町を見渡せる丘は女の子の一番のお気に入りの場所


其処で息を思いっきり吸い込み、叫んだ

「あんのゴキブリめっ!
あたしの気持ちわかって るくせに!あの意地っ張 りっ!もう…しらないわ よ…」


『僕はもうこれなくなりま す。さよならですね』


「なぁーにが“さよならで すね”よ!」


あたしのことすきなくせに
あんただってすきだって

言ってくれたのに

魔族は全部はいわない

でも嘘もいわない


なのに…


本当にあえなくなっちゃう

「短い命なあたしと、長い 命のあんたじゃ…永久に さよならになりそうじゃ ない。」


呟くように言葉をおとした
続く
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