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□珈琲
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珈琲
午前二時…玄関を開くと電気がついていた。リビングに行って鞄を適当に置く
ソファーで気持良さそうにスヤスヤ寝息をたてる
愛しい人…
その愛らしい顔の持ち主の頭をソッと撫でてキッチンに向かう
必死に起きていようとしていたのだろう…クソマズイインスタント珈琲が半分以上減っている…
いつも俺を待っている…
今日は遅くなるって言ったのに…
結局寝ちゃったみたいだけど…
飲みかけのホット珈琲…
もうすっかり冷めてる…
なぁ…
オマエは何の夢をみてるの…
もし目をあけても俺が側に居なかった時は
隣に座って煙草を口にくわえる…
そう言えば……
煙吸うとむせて…
いつも笑って我慢してたっけ…
こいつは煙草が苦手なんだ…
机の上に忘れられた珈琲を口に含む…
冷たい…
けど暖かい…
仕事で疲れてるけど…
今日はコイツが起きるまで寝ないでおこう…
俺が出来る精一杯の感謝だから…