原作短編
□一つだけ違う瓶
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「ただいまー!!」
「あ、お帰りかごめちゃん。花畑どうだった?」
「うん、すごく綺麗だった」
犬夜叉一行はある村に、法師の偽お祓いで一番裕福な家に泊めてもらった
しかし、本当にこの家には妖怪が住み着いていた
かごめはこの家主の方から綺麗な花が見れると言う所を教えてもらった
護衛をかねて犬夜叉が付いて行き、今し方帰った所だった
「お帰りなさいかごめ様、先に飲ませていただいておりました」
部屋の中には何本もの徳利が置かれていた
弥勒の手に杯が乗せられ、空の徳利が1本転がっていた
「おめえー、昼からなに酒飲んでやがる!!」
「いいじゃないですかー、ささ、犬夜叉も一緒に飲みましょ。ここは男同士で飲むが一番ですよ」
「‥‥‥少しだけだからな」
“否”とは言わず、弥勒の近くに胡座を掻き座った
座ると杯を手渡され、並々とお酒が注がれた
かごめは珊瑚の隣に腰を下ろした
珊瑚の近くに杯があるのに気付いた
「珊瑚ちゃんもお酒飲めるの?」
「うん、昼からお酒はあまり飲みたくなかったから少しだけ法師様に付き合ったのさ。かごめちゃんも飲むかい?」