パラレル短編
□幼馴染みに片思い
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俺は好きな子がいる
しかも、片思い。そんで、相手は俺の事ただの小中高って同じ学校の同じクラスの幼馴染みとしか思っちゃいねぇ
単なる男友達ぐらいとしか思われちゃいねぇかな?
────────‥‥‥
「えーそうなんだ!!」
「そうそう」
一つの雑誌を囲むようにかごめや友達はハシャいでいた
「───おい」
「‥‥‥痛っ」
朔は後ろからかごめの頭を肘で突いた
「もー、朔」
かごめは突かれた場所を手で押さえ、朔の方を振り向いた
「ノート貸してくれ」
「えーもー、寝てるからでしょう!?」
「仕方ねぇだろ」
「おめぇみたいに頭は良くねぇんだよ」と朔はかごめの頭をわしゃわしゃとかき回した
「ちょっ、止めてよ!!」
かごめは取り乱した髪を整えながら、机の中から一冊の『数学』と書かれたノートを取り出した
「あと、地理に英語もな」
「はいはい、地理に英語ね‥‥」