*乙女ゲーBOOK*
□*雪のキス*
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「ほら〜!もっとこっちに寄りなって!恋ちゃん」
「ちょ──林斗さん…〃〃
そんな、恥ずかしいですよ〃〃」
そう言いながらも、恋ちゃんは、俺の胸の中にいてくれる。
──今日は久しぶりの街中デート。
恋ちゃんとは、学校の行事とかがあって、なかなか会えないでいたんだよね。
で、今日はかれこれ言って一ヶ月ぶりに、会ったわけで…。
「林斗さんと会えて、私本当に嬉しいです!〃〃
一ヶ月もメールと電話なんて……正直耐えられませんでしたよ…!〃〃」
──俺も、もちろんそうだよ…。
多分──恋ちゃん以上に──
耐えられてなくて──
会いたくて会いたくてさ…──
「それにしても…寒いですよねぇ…林斗さん〃〃」
「そだね。今日は今年一番寒いって聞いたし…。
──だから、俺がもっとこっちに寄れって言ってるの」
「ぇ……いや、そそ…それは、その…何というか…〃〃」
「ふふ…驚いた恋ちゃんは、やっぱり可愛いね」
「か、からかわないで、下さいよ〃〃
もうその手には、ひっかかったり、しません!〃〃」
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