Characters.
□雨雲笑顔
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雨は嫌い
理由は違うのに、こんな小さなことが同じだと思わなかった。
ねぇ…キャラじゃないけどさ?
嬉しいんだよ、あたしっ
じめじめした湿気
うざったい空気
暗い街中
あむはうんざりしていた。
「あむちゃん、どうしたのですかぁ〜?」
スゥがあむに聞いた。
「んー…雨さ、嫌なんだよね。
見たでしょ今朝も?」
「あははっ、あむちゃんてば髪すっごいぐしゃぐしゃで」
「うるさいラン!」
「でも本当に。あむちゃんは毎日ああなるの?」
「ミキまで……そーよっ。スゥに直して貰わなきゃ、毎日ああよっ!」
ぷぅっと膨れる頬。ついと何かが触れて、小さな音を立てて頬が元に戻った。
「よぉ、あむ」
「イクトっ////
い、いつから居たのっ!?」
「さあな。しっかしいい加減ブツブツ言うのやめたらどうだ?
怪しいぜ?」
「肇
またしても街中でキャラたちと話していたあむ。ううぅと嘆くあむをよしよしとイクトが撫でる。
(…イクトに撫でられるの、気持ちいい////)
夢見心地な顔で、知らず知らずの内に気が緩むあむに、ひっそりとイクトは口角を上げた。