華鬼 short

□拍手
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華鬼が…


縮んでしまいました…






木藤 華鬼







朝、いつも目覚めると華鬼の腕の中のはずなのだ


なのに今日は隣に華鬼はいないー―


とりあえず、布団を捲ると……


小さい男の子がいました。





『え、と…華、鬼………?』


「んん……」


状況がいまいち分からないため、男の子を起こすことにしました。


『起きて…?』


「まだ寝る」


『大変な事が起こっているから、起きて…』




嫌々ながらも、男の子は目を覚ましました



『え、と…華鬼だよね…?』


「俺の他に誰がいるんだ」


『だって……
小さいから』


「何っ!!」


華鬼は驚いて鏡を見ている

やっぱり写るのは、小さい華鬼だった




「なんでだ…?」


『心当たり、ないの?』


「……っまさか!!」




とりあえず、ご飯を食べ、着替えて学校へ行くことに


授業は受けられないため、華鬼に付き添い、ある屋上に来ている









「堀川響!!貴様何をした!!」


『堀川先輩が…?』


「なんだ、やっぱり小さくなったか

にしても、無様だな。
花嫁に抱えられてる鬼なんて
滑稽だな」


「貴様のせいだろ!!

殺す!!」


『華鬼、待って…』


「離せ!」


『いや、離さない』


「………」



とりあえず、堀川先輩に状況を聞くことにした







『あの、堀川先輩
華鬼を元に戻してください』


「簡単に教えるわけないだろ?」


「……やっぱり殺す!!」


『ダメ、華鬼!!

どうしたら教えてくれますか?』


「そうだな……
じゃあ、お前がキスしてくれたら教えてあげるよ



鬼頭を戻すためなら、出来るだろ?」


『………!?』


「堀川響!!貴様っ!!」


「まったく、鬼頭はうるさいな…

冗談も通じないか」


『華鬼、押さえて!』



今にも爆発しそうな華鬼をなだめ、なんとか堀川先輩から戻る方法を聞き出した



「一日経てばもとに戻る」


『ありがとうございます!!』






最後まで華鬼と堀川先輩はにらみあっていた


屋上を後にし、職棟に戻ることにした



寝室へいくとそのまま、寝てしまう華鬼


可愛い寝顔

頭を撫でていると、自分まで眠くなり寝てしまう




目を覚ますと…


いつもの華鬼に戻っていた


『華鬼、良かった…戻ったんだ』


「あぁ」


『小さい華鬼も可愛かったのに…』


「小さいとお前を守れないだろ……

堀川響には一人で近づくなよ」


『はい、わかってます』


「なら、いい……


もう少し、寝る。
お前も一緒だ」



朝まではあと4時間


華鬼の腕の中でいつものように心地のいい眠りについた









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