華鬼 short
□堕ちた翼
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堀川 響
「前に言ったよな?
俺以外の男に気を許すなよって」
『……っ』
家のソファーで響先輩が上に跨がり、腕を固定されている
どうしてこうなったかと言うと…
今日の教室での出来事が原因だった
響先輩が迎えに来てくれるからと教室にいると、何人かの男の人に話しかけられ、戸惑いながらも話をしていた
ただでさえ、男の人が苦手なのに、急に肩に手を置かれても抵抗なんて出来ない。
その時、響先輩が教室に現れ、不機嫌に手を引かれ家に戻ってきた
「お前は、誰のものかじっくり体に教え込まないとな」
『響、先輩…』
制服のリボンがほどき、胸元が乱れ刻印が露にされる
「お前の胸にある刻印は、誰のだ?
お前は俺の花嫁だ」
『響先輩…』
「いいか?
誰にも触らせるな
この場に刻印が増える事は許さない
もし、求愛されるような事があれば……
殺すよ?」
『響、先輩…
私には、先輩だけなの』
「そう、お前には俺だけ居ればいい」
『響先輩…好き…』
「愛シテルヨ…俺ノ…花嫁」
病的なまでに相手を求める
翼を・がれた籠の鳥は…
主に堕ちるしかないのだ……
愛しているよ…
俺だけの花嫁
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