短編。

□恋敵は×××
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『…はぁ〜…』



そろそろおやつの時間になりかけている昼下がり。
暁のアジトではナナシが一人リビングで溜め息をついていた。



『、はぁ…』







鬼「どうしたんですか、溜め息ばかりついて」


貴方らしく無い、とリビングに入って来たのは買い物を終えた鬼鮫だった。


『あ、鬼鮫さ〜ん…いやね、はぁ…』




鬼「いやいや、溜め息だけじゃわかりませんって…」




鬼鮫に問われ、ナナシ少しずつ口を開いた。



『…あのですね、この団子ちゃん…あるじゃないですか…』



そういうとナナシはひょい、とテーブルの上にあったであろう団子を、手に取って鬼鮫に見せるようにした。


「?はい、それがどうかしましたか??」


鬼鮫は話の糸口が見えず混乱した。


『はぁ…この団子ちゃんが重要なんですよ…』


ナナシはまた溜め息をついた後




『…だって、イタチさんって私より団子の方が好きなんじゃないか…って』


ガクッとうな垂れるようにナナシはソファに横たわった



鬼「?もしかして…それで悩んでいるのですか…??」


『そうですよー…』


ナナシはしょんぼりとしながら手に持っていた団子を、パクりと頬張った。


もぐもぐ…
『まぁ、確かに甘いし美味しいですけど…はぁ…』













イ「ナナシも、俺にとっては充分甘美で、かけがえの無いものだぞ??」



びくっぅ!?!

とナナシが恐る恐る振り返ると、なんと自分の恋人であり、溜め息の原因でもあるイタチがたっていた。



『ど、ど、え、あ、っ、イタ…チさん…どうも…』



ナナシは突然の出来事に声が上手く出ずどもってしまった。




イタチはソファの前に回り込み、ナナシの横に腰を落とした。


『…っ、…』



ナナシは気まずくなり俯いてしまった。が、それはイタチによって無と化した。


イタチはナナシに向き直り、あろう事かソファにナナシを押し倒し、覆い被さる形となった。



『へ?、!ぇ、ちょ…イタ…んんっ』


そして、イタチはナナシにキスを落とした


軽く口内を貪った後、ちゅっ、とリップ音をたて唇を離した



イ「…まだ、分からないか??」



少し困った様にイタチが微笑んだ。


『ぅ〜…///…私だって、嫉妬くらいするんだからねっ!』



イタチはくすりと笑い


イ「あぁ、知っている…そんなお前も可愛い事もな」






【恋敵は×××】






(拗ねてるナナシも可愛いな)
(ばかっ!///)
(今度は団子屋ではなく、別の所へデートに行こうか)
(ほんとに!?約束ねっ)
((本当に計算されてるというか…馬鹿というか…by鬼鮫))








* * * *


アレですよ、イタチ兄さんは嫉妬させるのすら計算してるんですよ、んなバカな…←

お団子に嫉妬する夢主ちゃん可愛いですね。そして、鬼鮫さんは空気になったのです。((遠い目←



兎にも角にも、イタチさんお誕生日おめでとうございます!!

優しくて優しい兄さんが大好きです(。-∀-。)


130609
 

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