短編。

□晴れのち、晴れ。
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暁のメンバーのゼツは任務が終わり、アジトまでもうすぐという所でふと立ち止まった。



ゼツが歩いていた近くに花畑が広がっていて、そこに人らしき物が横たわっているのを見かけた。




「もしかして、死体かな!!」
「ハナバタケニシタイガアルト
オモエナイガナ…」


そう言ってゼツが花畑に近付いてその人物を確認すると、



「あ…!!」
「コイツ…」


二人が驚くのも仕方無く、横たわっていたのは同じ暁のメンバーのナナシだった。



「ナナシ…?起きて?」
「オイ、オキロ」

ゼツがナナシに近付いて体をゆさゆさと揺さぶるも、
ん、ん〜っ…?まだ、寝かせて…などとナナシは寝ぼけているのか、近付いたゼツの外套をぎゅっと握った



「あ!もう、ナナシってば!!」
「コノママネテイルト…タベルゾ??」



びくっ!と食べるというワードでパチリと目を瞬きさせたナナシは漸く意識を覚醒させ始めた。



『…ふぁ…っ…ん?…あれ、ゼツさん…??』

起きたばかりのナナシにはこの状況が理解し難いものだった。


「全く…ナナシったら花畑で寝てたんだよ??」
「ホカノシノビガキタラドウスルンダ…」


『あははは…でも、ゼツさんが見張りしてるから大丈夫ですよね?』


「僕たちいつもいる訳じゃ無いよ…ナナシ…」
「ソウダゾ、」

暁のメンバーであるというのにナナシはどこか抜けていた。
だがしかし、ゼツにはそこが可愛らしく感じられた


『ゼツさん…一緒にお昼寝しましょ??』


「うん!いいよ!」
「オイマテ、マダ…」
「今日はもう任務終わったから大丈夫だよっ!」
「…ハァ…マッタク…」


二人の口論が終わるとまたナナシは横になり、隣のゼツの外套を握った。


『ふふっ…ゼツさんとの花畑でお昼寝ってなんだか、ワクワクしますねっ』


にこりとナナシがゼツに微笑んだ


「「《僕(オレ)はドキドキしてるなんて》」」


「口が裂けても言えないね…」
「クチガサケテモイエナイナ…」





【晴れのち、晴れ】






(?…どうしました?ゼツさん)
(何でもないよ)(ナンデモナイ)
(??…そうですか?)
(ナナシ…)
(はい。)
(また来ようね!)(タマニハナ…)
(!!!はい!是非っ)








* * *
アレです、ゼツさんはね優しいんですよ
きっと
ほのぼの書くの楽しい…(^p^)
ゼツさんはまた書きたいですね



130602
 

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