━STORY━
□悩ましさ感じる君に
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"私"が最初にアルキル施設学院に転校して来た頃の事━━
獣人
「おい、あの子が新しく転校してきた貴族の方だって…」
竜人
「結構カワイィな!」
獣人
「おぃ、口を慎め!ι
お嬢様だぞ!」
先生
「え〜では、転校生を紹介します。
"サンセンレール"の"ロアブレジオ"から来られました、リリカお嬢様です!」
教室内は驚きの声に包まれた
一般的に貴族はサンセンレールの由緒ある国立学院に通う
なぜアルキル施設学院に貴族が転校して来たのか皆が疑問に思っていた
リリカ
「…宜しくお願いします」
先生
「じゃあそこの空いている席について下さい♪」
リリカ
「どうも。」
席についた瞬間、周りから質問の嵐がリリカに振り掛かる
「どうしてリリカお嬢様は一般の学院に来たんですか?」
「リリカお嬢様はやっぱりお金持ちなんですか?」
「リリカお嬢様って彼氏いるの?」
当然のように皆はリリカを呼ぶ際、リリカに"お嬢様"とつける
リリカ
「……」
━━昼休み━━
リリカは息苦しさを感じる教室を出て、学院の屋上にあるという屋上庭園へと向かった