━STORY━

□+The Connected Storys+1
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━━3年後━━






日が昇り切る昼前の空は雲一つ無い快晴




木々が生い茂る青々とした森の中




茂みの中に横になって寝ていた桃色の女性竜人が目を覚ますと身体を起こし背伸びをした




「…ぅ〜…ん…


…あれ?

…アリス?」



桃色の毛並みに前首筋から腹部、尻尾の内側にかけて橙色のラインがかかった女性竜人


彼女の名前はリプファ


リプファ
「アリス〜?
…また寝てる間にどこか行っちゃったの?

もぉ…ι」





「…何デすか…?」

リプファ
「ひゃぁッ!?」


リプファは不意に後ろから声をかけられた事に驚き、思わず叫んだ


リプファ
「アリス!
いきなり後ろから話しかけないでよ!
アリス
「…はい……」
リプファ
「この国は今戦争中なの。

だからあまり単独でどこかに行かないで。

敵に見つかったら大変なんだから…」
アリス
「………」
リプファ
「…もぉ…ι」



二人は今他の国にいるという"大魔術師"を探して旅に出ている


今のアリスはリプファの努力の甲斐あってある程度の言葉を喋り、理解する事は出来る程になった


だが感情の方は無いまま…


そんなアリスにかけられた呪いを魔法で戻してもらう為に旅を始めて早3日



今リプファ達は祖国から国を2つ越えた"トー・デュロガ"という国の森の抜け道内に隠れていた



この"アナザーワールド"という世界は各国で頻繁に"戦争"や争いが起こっているという治安が不安定な状態の世界である


リプファ
「聞いた情報では次の国の"アルキル"に大魔術師がいるみたいだから、もうちょっとの辛抱よ。」
アリス
「…ダいまジゅつし…

…私の記憶、もドるかな…?」
リプファ
「戻るわよ、きっと…!

さぁ、行こう♪」
アリス
「…姉さん…

お腹空いた…」
リプファ
「もうっ…ι

アリスは食いしん坊なところだけは昔と変わらないんだからι」





斯くして二人の旅は始まったのであった…
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