━STORY━

□影重なる君を想い
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ふと気付くと獅子獣人は無意識に立ち止まってその少女を見ていた


獅子獣人はその場を後にしようとした



その時



子竜
「危ない!!」


子竜が蹴ったボールが誤った方向へ飛び、女の子に向かって勢いよく飛んでいく!


獅子獣人
「!」

白狼少女
「?」


女の子が前を見た時にはボールは既に目の前まで飛んできていた!


白狼少女
「きゃっ!?」



次の瞬間




ボールは見えない壁にでも当たったかのようにパァンと音を発てて、女の子の目の前で正反対の方向へ跳ね返った!


子供達はその出来事に驚きながらもすぐに女の子に駆け寄る


子竜
「大丈夫!?

白狼少女
「…うん…」

子竜
「…今の、どうやったの?

白狼少女
「…え…?

……わからない…」

子竜
「そう…、ごめんね


子竜達は女の子を気遣って少し離れた場所へ移動した

女の子は溜め息をつき再び本を読み始めた
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