━STORY━

□影重なる君を想い
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━━━6年前━━━





とある朝の施設街



武器を作る工場…

病院…

施設学校…


様々な施設が建ち並ぶ中、その合間を縫うようにある歩道



人気の殆ど無いその歩道を歩く一人の大柄な獅子の獣人


それらの工場を横目に淡々と歩いて行く


その時通り掛かった右側にある施設は、親がいない子供達を保護し戦争の兵として育てる孤児施設だった


身の丈の大きい獅子獣人はその施設の庭が塀ごしに見える


その庭ではたまに施設の子が遊んでいる光景も垣間見えた


何度か通っている獅子獣人には見慣れた光景だった


すると今日は庭に見慣れない白い狼獣人の女の子が、建物を背にして木製ベンチに座り読書をしているのを見つけた


どうやら新しく施設に来た子のようだ


施設の中からは見覚えのある施設の子供達が庭に走って来た


竜人の男の子が2人
獣人の男の子が1人


三角を作るように並んだ子供達は黄ばんだ白いボールを蹴ってパスをし、サッカーのような遊びを始めた
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